セボシタビラ国内希少野生動植物種指定へのパブコメ全文
オッケーフィッシュファームの中村です。
セボシタビラは国内希少野生動植物種ではなく特定第一種国内希少野生動植物種が相応しい旨を意見いたします。以降は国内種、特定第一種に略します。
また2019年12月31日付でお電話での案内に従い国民提案にも変更の提案書を提出いたしました。内容が重複するところはご容赦ください。
昆虫等と違い、セボシタビラをはじめ日本淡水魚には標本に高い市場価値はつきません。あくまで生きて飼育する観賞魚としての前提ですので健康で元気な個体を提供することが必要となります。天然と養殖では、質では採集による個体は傷やスレや輸送のダメージから天然は養殖に劣ります。体型についても養殖池やタタキ池で十分な栄養と適切な水の管理で育った養殖個体は天然よりも素晴らしく仕上がります。
量では、私の所属する養殖組合の年間出荷数が年間約500匹ですが今まではこれで十分でした。参考ですがより繁殖が難しいゼニタナゴは年間約5000匹であり、需要増にも十分対処可能です。
天然だとまとまった数は揃わないと思われますが、そもそも安価な養殖物が出回っている状況では、質の劣った天然ものを苦労して揃える意味がありません。また天然を養殖と偽って販売するする状況は、天然をアピールしなければ付加価値を与えらえない関係上成立しません。
つまり質、量、供給安定性、どれをとっても天然が養殖に勝てる要素は無く、現状は乱獲封じ込めの一助や無理な採集の抑止にもなっています。私の知る小売店及び問屋ではセボシタビラはすでに養殖物に切り替わっております。また現在のところ近親交配による体型の崩れと繁殖力低下は知る限りでは確認されておりません。金魚などコイ科の淡水魚類では、通常の個体を養殖する分にはあまり関係ないと思われます。
養殖物が流通することにより「身近な魚」という本来のセボシタビラの姿をより広く多くの国民に知って頂く機会は継続します。多くの淡水魚が生息地を失っている中、それを大切にしようとする気運を高めるためには、文章や写真だけではなく実際に生態と接する機会は必要です。「セボシタビラを飼う」という文化的な生態系サービス、供給サービスを損なわせないためにも、再度のご検討をお願いします。
またこれまで当社では養殖業と二次的自然の維持を組み合わせ、中山間地、休耕田などで持続可能な新しい環境づくりを模索してきました。逸出や流出の無い環境であれば、今や住むところがなくなってしまった生き物たちの域外保全にも繋がるので
はないかと考え、暑いときも寒いときも少数の有志で細々と二十年近く手入れをしてまいりました。セボシタビラの累代飼育、系統保存もまた、微々たりとはいえ、この新しい内水面養殖漁業の形で得た貴重な利益と苦心の成果の一つでありますので、
いきなり国内種指定で販売する権利を取り上げるという行為は、いかに生息地の環境が逼迫しているとは言え乱暴に過ぎると感じてます。また前もってヒアリング等で私達のこのような取り組みを知った上で行ったことに対しても怒りを禁じえません。
よって、特定第一種指定の条件である「商業的に個体の繁殖をさせることが可能であること」は過去の実績からも現在の技術からも完全に満たされるばかりか、世間一般の目から見ても容易に理解できる客観的事実であり、現状セボシタビラを国内種に指定することは、いたずらに生態系サービスを損なうばかりか生物多様性の保全に対しても有効ではなく、今後の内水面養殖との協力関係も考慮すれば特定第一種とする方が適切であると、改めて意見申し上げる次第です。以上です。
セボシタビラは国内希少野生動植物種ではなく特定第一種国内希少野生動植物種が相応しい旨を意見いたします。以降は国内種、特定第一種に略します。
また2019年12月31日付でお電話での案内に従い国民提案にも変更の提案書を提出いたしました。内容が重複するところはご容赦ください。
昆虫等と違い、セボシタビラをはじめ日本淡水魚には標本に高い市場価値はつきません。あくまで生きて飼育する観賞魚としての前提ですので健康で元気な個体を提供することが必要となります。天然と養殖では、質では採集による個体は傷やスレや輸送のダメージから天然は養殖に劣ります。体型についても養殖池やタタキ池で十分な栄養と適切な水の管理で育った養殖個体は天然よりも素晴らしく仕上がります。
量では、私の所属する養殖組合の年間出荷数が年間約500匹ですが今まではこれで十分でした。参考ですがより繁殖が難しいゼニタナゴは年間約5000匹であり、需要増にも十分対処可能です。
天然だとまとまった数は揃わないと思われますが、そもそも安価な養殖物が出回っている状況では、質の劣った天然ものを苦労して揃える意味がありません。また天然を養殖と偽って販売するする状況は、天然をアピールしなければ付加価値を与えらえない関係上成立しません。
つまり質、量、供給安定性、どれをとっても天然が養殖に勝てる要素は無く、現状は乱獲封じ込めの一助や無理な採集の抑止にもなっています。私の知る小売店及び問屋ではセボシタビラはすでに養殖物に切り替わっております。また現在のところ近親交配による体型の崩れと繁殖力低下は知る限りでは確認されておりません。金魚などコイ科の淡水魚類では、通常の個体を養殖する分にはあまり関係ないと思われます。
養殖物が流通することにより「身近な魚」という本来のセボシタビラの姿をより広く多くの国民に知って頂く機会は継続します。多くの淡水魚が生息地を失っている中、それを大切にしようとする気運を高めるためには、文章や写真だけではなく実際に生態と接する機会は必要です。「セボシタビラを飼う」という文化的な生態系サービス、供給サービスを損なわせないためにも、再度のご検討をお願いします。
またこれまで当社では養殖業と二次的自然の維持を組み合わせ、中山間地、休耕田などで持続可能な新しい環境づくりを模索してきました。逸出や流出の無い環境であれば、今や住むところがなくなってしまった生き物たちの域外保全にも繋がるので
はないかと考え、暑いときも寒いときも少数の有志で細々と二十年近く手入れをしてまいりました。セボシタビラの累代飼育、系統保存もまた、微々たりとはいえ、この新しい内水面養殖漁業の形で得た貴重な利益と苦心の成果の一つでありますので、
いきなり国内種指定で販売する権利を取り上げるという行為は、いかに生息地の環境が逼迫しているとは言え乱暴に過ぎると感じてます。また前もってヒアリング等で私達のこのような取り組みを知った上で行ったことに対しても怒りを禁じえません。
よって、特定第一種指定の条件である「商業的に個体の繁殖をさせることが可能であること」は過去の実績からも現在の技術からも完全に満たされるばかりか、世間一般の目から見ても容易に理解できる客観的事実であり、現状セボシタビラを国内種に指定することは、いたずらに生態系サービスを損なうばかりか生物多様性の保全に対しても有効ではなく、今後の内水面養殖との協力関係も考慮すれば特定第一種とする方が適切であると、改めて意見申し上げる次第です。以上です。
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