ゼニタナゴの法則
さて、気がつけば8月も終わりです。
良い子のみんなは宿題終わったかな?
僕は夏休みの宿題は9月に入ってもやっておりました。
絵とか。せんせえにビンタくらいながら。
今も月末の書類は遅れがちです。お取引先の皆さんすいません。反省してます。
むしろあの、ビンタで済むならそれで。
しかしなんといっても、このサボりがちな男はついに一ヶ月間もブログを書かなかったのです。
というかツイッターなるものに気をとられてしまいました。むう不覚。
読んでいただいている皆さんすいません。反省してます。
右を叩かれたら左も出します。自分は。
まあそんな訳で、少し皆さんが欲しがるネタといってもたいしたことはありませんが、最近お問い合わせが多い「ゼニタナゴ」についてこの場をお借りして書きたいと思います。
結果から言ってしまえば、
「ただちに絶滅しないので安心して下さい。」
すいません一度言ってみたかったんでつい・・・
でも本当に大丈夫だと思います。ゼニタナゴの方は。
といいますのも今年は究極に数が不足してしまいましたが、基本的には一つの比較的規模の大きなゼニタナゴの池を持つ養殖場が震災の被害で浮上が少なかったことが原因だと思われます。
厳密にいいますと震災それ自体ではなく池が崩れたところを無断で市に修理をされた結果とのことです。
この種に関しましては去年からあまりいないといううわさが流れ始め、需要が急に高まって来たところに毎年数を出す養魚場(2,3千ぐらいか?)が被害が出た為、さらに手に入りにくくなったという状態です。
一方私たちの生産の方に視点を変えますと、百から二百ぐらい確保しておけば小売分はまず安心できました。
ところが去年いきなり春には完売して浮上分まで予約済みという状況でした。
つまり大きく変わったのは需要の方で生産ベースは変わっていないことになります。
去年夏非常に不思議に思った私はお客様に事情を伺ったところ、
「もう直ぐ飼ってはいけなくなる。」
という趣旨のご意見が最も多かったような気がします。
うわさの真偽はともかく、少なくとも例の妙なランク付けや、妙な売買禁止を見ているとそんな気にもなってしまいます。
つまり現在の保護の方向は、変に煽っているだけで全くの逆効果だといってもいいと思います。
いつも言う事ですが、「如何にして以前は雑魚中の雑魚だったこれらの魚たちが数を減らしたのか?」
この原点を忘れた保護は、ほんの一部の人間で操作する囲い込みや封じ込めを助長することとなり、結果として絶滅に加担することになるのです。
しかもこのような人たちが責任を追及されることは、今までの例からすると皆無です。
いつものように大分話が逸れてしまいましたが、このブログの原点にもどり、主役であるゼニタナゴの現状について私見を申し上げます。
基本的にもともとゼニタナゴというのは需要が少ない魚です。
恐らくこれだけ欲しがる人が出て、需要と供給のバランスが崩れ、仕入れ価格が高騰し末端価格も高騰すれば、当然養殖する人も増えます。
ところがゼニタナゴはかなり通好みの魚ですので、少しでも供給サイドが潤えば一気に天秤が傾きます。
そして非常に売れないタナゴとなりいつしか殖やす人も減っていくのです。
実はこの現象とほぼ同じ現象が7,8年ぐらい前に起こっています。
理由は当時は天然水域における激減でほぼ天然物がゼロになり、当時はあまり養殖している人もおらずいきなり価格が急騰したのです。
そしてその年とても高価なゼニタナゴは翌年養殖物が十分出回り、元通りの通好みのタナゴになったのでした。
私はこの
「少なくなる⇒価格が上がる⇒殖やす人増える⇒数が増える⇒価格が下がる⇒殖やす人減る⇒少なくなる」
という当たり前の市場原理を「ゼニタナゴの法則」と、さも新たに発見したかのように名づけたいと思います。
今年に関して言えば、震災が誤算だっただけで先の養魚場様の池が無事なら恐らく数千は浮上したいたものと思われ、今年は安くなるはずだったと思います。
またそうなると見越して、去年私はうちの養殖部にあまり本気で殖やさないようミスリードをしてしまいました。
しかし我々のように規模の小さな池しかないところは残念ながら、安くなる可能性の高いものを殖やすことはなかなか出来ないのです。
さっきから簡単に殖やすとか言ってますが、大型のカラスやドブガイを生かせる環境が整えばゼニタナゴの養殖は勝ったも同然です。
「水槽で飼うと難しいタナゴ」だと思います。
ちなみに「ゼニタナゴの法則」は程度の差があるもののタイバラ以外のタナゴ、その他多くの希少種にもほぼ例外なく当てはまります。
そんなこんなで結局寝る時間ですので、せめて写真のゼニタナゴをご覧下さい。(すいません親用なので非買です。)
これらはフラッシュをたいて撮影しました。金属光沢が強いとの記述が良くありますが、タビラとかカネヒラの方がギラギラしてる感じがします。
しかし別名ヤスリメと呼ばれる細かい鱗がなにやら金属細工を彷彿とさせます。
ここからはフラッシュなしですが、何分傷を恐れて写真が適当です。
鱗の剥がれやすさはフナ並みです。
昔の佃煮業者様にはこのタナゴが混じると苦くなるので露骨に嫌われたとのことです。今このタナゴを養殖している方のお一人は東北の方で子供の頃は釣れると「クソビタだ!」といって地面に投げつけたそうです。今は池からあげると拝んでいるそうです。なんにせよ関東、東北全域にいたキングオブ雑魚です。
バケツで待機中、眠いけどこれから1200産卵用水槽に入れなければなりません。
そんな訳で環境省や変な保護団体は生産、卸、大卸、小売、個人のお客様、みんな迷惑をしますので、流通を阻害するようなことは絶対に止めていただきたく思います。
ではまた。
良い子のみんなは宿題終わったかな?
僕は夏休みの宿題は9月に入ってもやっておりました。
絵とか。せんせえにビンタくらいながら。
今も月末の書類は遅れがちです。お取引先の皆さんすいません。反省してます。
むしろあの、ビンタで済むならそれで。
しかしなんといっても、このサボりがちな男はついに一ヶ月間もブログを書かなかったのです。
というかツイッターなるものに気をとられてしまいました。むう不覚。
読んでいただいている皆さんすいません。反省してます。
右を叩かれたら左も出します。自分は。
まあそんな訳で、少し皆さんが欲しがるネタといってもたいしたことはありませんが、最近お問い合わせが多い「ゼニタナゴ」についてこの場をお借りして書きたいと思います。
結果から言ってしまえば、
「ただちに絶滅しないので安心して下さい。」
すいません一度言ってみたかったんでつい・・・
でも本当に大丈夫だと思います。ゼニタナゴの方は。
といいますのも今年は究極に数が不足してしまいましたが、基本的には一つの比較的規模の大きなゼニタナゴの池を持つ養殖場が震災の被害で浮上が少なかったことが原因だと思われます。
厳密にいいますと震災それ自体ではなく池が崩れたところを無断で市に修理をされた結果とのことです。
この種に関しましては去年からあまりいないといううわさが流れ始め、需要が急に高まって来たところに毎年数を出す養魚場(2,3千ぐらいか?)が被害が出た為、さらに手に入りにくくなったという状態です。
一方私たちの生産の方に視点を変えますと、百から二百ぐらい確保しておけば小売分はまず安心できました。
ところが去年いきなり春には完売して浮上分まで予約済みという状況でした。
つまり大きく変わったのは需要の方で生産ベースは変わっていないことになります。
去年夏非常に不思議に思った私はお客様に事情を伺ったところ、
「もう直ぐ飼ってはいけなくなる。」
という趣旨のご意見が最も多かったような気がします。
うわさの真偽はともかく、少なくとも例の妙なランク付けや、妙な売買禁止を見ているとそんな気にもなってしまいます。
つまり現在の保護の方向は、変に煽っているだけで全くの逆効果だといってもいいと思います。
いつも言う事ですが、「如何にして以前は雑魚中の雑魚だったこれらの魚たちが数を減らしたのか?」
この原点を忘れた保護は、ほんの一部の人間で操作する囲い込みや封じ込めを助長することとなり、結果として絶滅に加担することになるのです。
しかもこのような人たちが責任を追及されることは、今までの例からすると皆無です。
いつものように大分話が逸れてしまいましたが、このブログの原点にもどり、主役であるゼニタナゴの現状について私見を申し上げます。
基本的にもともとゼニタナゴというのは需要が少ない魚です。
恐らくこれだけ欲しがる人が出て、需要と供給のバランスが崩れ、仕入れ価格が高騰し末端価格も高騰すれば、当然養殖する人も増えます。
ところがゼニタナゴはかなり通好みの魚ですので、少しでも供給サイドが潤えば一気に天秤が傾きます。
そして非常に売れないタナゴとなりいつしか殖やす人も減っていくのです。
実はこの現象とほぼ同じ現象が7,8年ぐらい前に起こっています。
理由は当時は天然水域における激減でほぼ天然物がゼロになり、当時はあまり養殖している人もおらずいきなり価格が急騰したのです。
そしてその年とても高価なゼニタナゴは翌年養殖物が十分出回り、元通りの通好みのタナゴになったのでした。
私はこの
「少なくなる⇒価格が上がる⇒殖やす人増える⇒数が増える⇒価格が下がる⇒殖やす人減る⇒少なくなる」
という当たり前の市場原理を「ゼニタナゴの法則」と、さも新たに発見したかのように名づけたいと思います。
今年に関して言えば、震災が誤算だっただけで先の養魚場様の池が無事なら恐らく数千は浮上したいたものと思われ、今年は安くなるはずだったと思います。
またそうなると見越して、去年私はうちの養殖部にあまり本気で殖やさないようミスリードをしてしまいました。
しかし我々のように規模の小さな池しかないところは残念ながら、安くなる可能性の高いものを殖やすことはなかなか出来ないのです。
さっきから簡単に殖やすとか言ってますが、大型のカラスやドブガイを生かせる環境が整えばゼニタナゴの養殖は勝ったも同然です。
「水槽で飼うと難しいタナゴ」だと思います。
ちなみに「ゼニタナゴの法則」は程度の差があるもののタイバラ以外のタナゴ、その他多くの希少種にもほぼ例外なく当てはまります。
そんなこんなで結局寝る時間ですので、せめて写真のゼニタナゴをご覧下さい。(すいません親用なので非買です。)
これらはフラッシュをたいて撮影しました。金属光沢が強いとの記述が良くありますが、タビラとかカネヒラの方がギラギラしてる感じがします。
しかし別名ヤスリメと呼ばれる細かい鱗がなにやら金属細工を彷彿とさせます。
ここからはフラッシュなしですが、何分傷を恐れて写真が適当です。
鱗の剥がれやすさはフナ並みです。
昔の佃煮業者様にはこのタナゴが混じると苦くなるので露骨に嫌われたとのことです。今このタナゴを養殖している方のお一人は東北の方で子供の頃は釣れると「クソビタだ!」といって地面に投げつけたそうです。今は池からあげると拝んでいるそうです。なんにせよ関東、東北全域にいたキングオブ雑魚です。
バケツで待機中、眠いけどこれから1200産卵用水槽に入れなければなりません。
そんな訳で環境省や変な保護団体は生産、卸、大卸、小売、個人のお客様、みんな迷惑をしますので、流通を阻害するようなことは絶対に止めていただきたく思います。
ではまた。
この記事へのコメント
国や地方の行政の無策ぶりを改善するよう愛好家や業界団体が積極的に働きかけましょう。
http://ikemidoujou.com/bun/mougen/mougen32.htm
当然ですが、需要と供給のバランスで価格が決まります。つまりオークションですね。対して物価とは供給されるお金の量で決まりますね。お金が供給され続けても需要は全く増えません。それより物価が上がり庶民は生活苦になってしまい破綻する→これが今の阿部のリスクの正体ですね。本来は需要を増やす事が大事です。で需要を増やす方法は二つしかありません。
1つ目、戦争→今の時代これは無理です。二つ目、子供を増やす「移民を受け入れる」しかありません。それには戦前の大家族、農村型のライフスタイルが最善です。結局、ゼニタナゴの生息環境が日本の景気回復のキーマンなのですよ。これが今の政治家には誰一人解っていません。全く残念
終わってますよ。